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山岡君 週刊金曜日6月29日号レシャードカレッド医師(下)掲載

静岡県島田市で地域に密着した医療と介護を展開するレシャード・カレッド医師の祖国は、アフガニスタンです。1979年、日本で外科医としてのスタートを切ったばかりのころ、ソ連軍がアフガニスタンへ侵攻。美しかった国は戦乱の地に変わりました。レシャード医師は、やむなく日本に留まり、医療にかかわってきました。
 一方で「カレーズの会」という支援組織を立ち上げ、医療と教育で祖国をサポートしています。カレーズの会が設立したカンダハールの診療所では、設立十年で28万人もの患者さんが診療を受けました。レシャード医師は、毎年、祖国に戻っては、難民キャンプや診療所で黙々と診察をします。救える命を見落とすまいと、目の前の患者さんに全神経を集中します。
 戦争の不条理に対して、レシャード医師は、こう言います。
「たとえ戦争で、大勢の人が亡くなっても、人間は必ず、別の手段を考えて復興します」。
 ふり返れば、医者志望のレシャード青年が日本を留学先に選んだのも、日本の戦後復興への興味からでした。敗戦のどん底から奇跡の復興を遂げた日本へ行ってみたい。それが留学動機だったのです。
 その日本は、いま「3.11」の深い傷を抱えたまま、政治は空中分解状態で、経済も上向きません。少子高齢化が進み、社会不安がじわじわと高まっています。でも、まだまだこの国には力が残っていると信じたい。誰かに頼るのではなく、まずはレシャードさんのように「自分にできること」から始めれば、風景が違って見えてくることでしょう。

http://www.kinyobi.co.jp/consider/consider_newest.php

http://www.kinyobi.co.jp/news/?p=2078

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by tonton53kai | 2012-06-29 22:42 | ◎ 同期の活躍  

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